Microsoftは2026年4月14日、.NETおよび.NET Frameworkの最新サービスリリースを公開しました。
今回の更新には、リモートコード実行 (RCE) やサービス拒否 (DoS) を含む複数の深刻な脆弱性に対する修正が含まれています。
システムを安全かつ安定して稼働させるために、すべての開発者および運用担当者は、利用中の開発環境やサーバーを速やかに最新バージョンへ更新することが推奨されます。
セキュリティ改善と修正された脆弱性
今回のサービスリリースでは、合計6件のCVE (共通脆弱性識別子) に関する修正が行われました。
特に、攻撃者が対象のシステム上で任意のコードを実行できる可能性があるリモートコード実行の脆弱性や、サービスを停止に追い込むDoS攻撃の脆弱性が修正されているため、早急な対応が必要です。
以下に、今回のアップデートで修正された主な脆弱性の一覧を示します。
| CVE番号 | タイトル | 対象 |
|---|---|---|
| CVE-2026-32178 | .NET リモートコード実行の脆弱性 | .NET 10, 9, 8, .NET Framework |
| CVE-2026-33116 | .NET リモートコード実行の脆弱性 | .NET 10, 9, 8 |
| CVE-2026-26171 | .NET セキュリティ機能バイパスの脆弱性 | .NET 10, 9, 8, .NET Framework |
| CVE-2026-32203 | .NET サービス拒否 (DoS) の脆弱性 | .NET 10, 9, 8, .NET Framework |
| CVE-2026-23666 | .NET サービス拒否 (DoS) の脆弱性 | .NET Framework |
| CVE-2026-32226 | .NET サービス拒否 (DoS) の脆弱性 | .NET Framework |
特に、CVE-2026-32178 は広範囲のバージョンに影響を与えるため、注意が必要です。
.NET 各バージョンの最新リリース情報
今回のアップデートにより、.NETの各メジャーバージョンにおける最新のサービスリリースのビルド番号は以下の通りとなります。
- .NET 10.0 : バージョン
10.0.6 - .NET 9.0 : バージョン
9.0.15 - .NET 8.0 : バージョン
8.0.26
これには、ASP.NET Core、Entity Framework Core、およびWindows Forms (WinForms) の修正も含まれています。
ランタイムだけでなく、SDKの更新も忘れずに行ってください。
開発環境で現在使用している.NETのバージョンを確認するには、ターミナルやコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
dotnet --version
また、C#プログラム内からランタイムのバージョンを動的に確認する場合は、以下のようなコードを使用できます。
using System;
// アプリケーションが実行されている現在のランタイム情報を出力する例
class Program
{
static void Main()
{
// Environment.Versionプロパティを使用してランタイムバージョンを取得
string runtimeVersion = Environment.Version.ToString();
Console.WriteLine($"実行中の.NETランタイムバージョン: {runtimeVersion}");
}
}
実行結果の例は以下の通りです。
実行中の.NETランタイムバージョン: 10.0.6
.NET Framework のアップデート
.NET Frameworkについても、広範なバージョンに対して更新プログラムが提供されています。
対象となるのは 4.8.1 などの比較的新しいものから、2.0 や 3.0 といったレガシーなバージョンまで多岐にわたります。
Windows Updateを通じて配信されるため、通常のシステム更新プロセスに従って適用してください。
サーバー環境などで手動更新を行う場合は、Microsoft Updateカタログや公式のインストーラーを利用する必要があります。
まとめ
2026年4月のサービスリリースは、システムの安全性を維持する上で非常に重要なアップデートです。
特にRCE (リモートコード実行) の脆弱性は、放置すると重大なセキュリティインシデントに繋がりかねません。
利用しているすべての.NETおよび.NET Framework環境を最新の状態に保つよう、計画的なアップデートを実施してください。
最新のインストーラーやバイナリは、Microsoftの公式サイトから入手可能です。
次回のサービスリリースは来月を予定していますが、それまでの間、今回のパッチが適用されていることを確実に確認しておきましょう。
