2026年5月20日、Ruby開発チームは最新の安定版となるRuby 4.0.5をリリースしました。

今回のアップデートは、セキュリティ脆弱性の修正およびビルドシステムにおける不具合の解消を目的としたメンテナンスリリースです。

Ruby 4.0.4以前のバージョンを利用しているユーザーは、システムの安全性と安定性を確保するために速やかなアップデートを行うことが推奨されます。

多くのコミッターやユーザーの協力によって、今回の修正が実現されました。

セキュリティ修正と主要な改善点

Ruby 4.0.5では、CVE-2026-46727 として識別される重要なセキュリティ脆弱性が修正されました。

この脆弱性は、pthreadベースの getaddrinfo タイムアウトハンドラにおける Use-after-free (メモリ解放後使用) に起因するものです。

ネットワーク通信を伴うアプリケーションにおいて、メモリ破壊や予期しない動作を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

また、Ruby 4.0.4においてCロケール環境下で発生していた、ビルドシステムのデグレード (Bug #22065) も解決されました。

今後のリリーススケジュール

開発チームは、現在の安定版であるRuby 4.0系について、2ヶ月ごとの定期的なメンテナンスリリースを予定しています。

現時点の計画では、次回の Ruby 4.0.6 は2026年7月にリリースされる予定です。

その後も9月に 4.0.7、11月に 4.0.8 と、継続的な品質向上のためのアップデートが続きます。

ただし、重大な問題が発生した場合には、スケジュールが前倒しされる可能性があります。

ダウンロードと確認方法

最新のソースコードは、公式サイトのキャッシュサーバーから各種形式でダウンロード可能です。

ファイル形式SHA256ハッシュ値
tar.gz7d6149079a63f8ae1d326c9fa65c6019ba2dc3155eae7b39159817911c88958e
tar.xz5dc5521ea54c726e6cc10b1b5a0f4004b27b482e61c04c99aed79315e30895e5
zip605f8b22e12f5cfc3f4a48850a7fe7dc9b010002d2c994d7508f38c63d2c0ff8

アップデート完了後、以下のコマンドを使用して正しくバージョンが更新されたか確認してください。

Shell
# インストールされたRubyのバージョンを確認します
ruby -v
実行結果
ruby 4.0.5 (2026-05-20 revision ...) [x86_64-linux]

まとめ

Ruby 4.0.5は、セキュリティ上のリスクを排除し、ビルド環境の互換性を復元するための重要なアップデートです。

特にネットワーク関連の処理を行うプログラムを運用している場合は、早期の適用を強くお勧めします。

今後も2ヶ月おきに定期更新が続くため、常に最新の安定版を追跡できる体制を整えておきましょう。

詳細なリリースノートについては、GitHubのリリース情報もあわせて参照してください。