2013年4月19日、Node.jsの開発版シリーズとして最新のバージョン0.11.1(Unstable)がリリースされました。

このリリースは開発途中の「不安定版」であり、将来の安定版に向けた実験的な変更や内部構造の刷新が数多く含まれています。

特筆すべきは、JavaScriptエンジンの更新やHTTPモジュールのリファクタリングが行われた点です。

開発チームは他のプラットフォームへの変更を早期に届けるため、一部の環境における既知の不具合を許容した状態で公開へと踏み切りました。

主要コンポーネントのアップデート

今回のアップデートでは、Node.jsの核となるコンポーネントが大幅に更新されています。

まず、JavaScriptエンジンであるV8がバージョン3.18.0へとアップグレードされました。

さらに、イベントループと非同期I/Oを制御するライブラリであるuv(libuv)もv0.11.1へと引き上げられています。

これらの基本コンポーネントの更新により、パフォーマンスの向上や最新のJavaScript機能への対応が期待されます。

コンポーネント名アップデート後のバージョン
V8 Engine3.18.0
uv (libuv)v0.11.1

HTTPおよびURLモジュールのセキュリティ強化

内部的な変更として、HTTPモジュールがメンテナンス性の向上のために複数の独立したモジュールへと分割されました。

また、セキュリティ面での改善として、HTTPのリクエストパスに含まれる安全ではない文字の処理が強化されています。

URLモジュールにおいても、推奨されない文字(unwise characters)を自動的にエスケープする修正が加えられました。

これにより、Webアプリケーションにおける脆弱性の低減が図られています。

Windows 64ビット環境での重大な注意点

本バージョンには、64ビット版Windowsシステム上で正常に動作しないという重大なバグが確認されています。

この問題は次回のv0.11リリースで修正される予定であり、当面は32ビット版(x86)を利用する必要があります。

インストールの際には、node -vコマンドを使用して正しくバージョンが反映されているか確認してください。

Shell
# Node.jsのバージョンを確認する
node -v
実行結果
v0.11.1

まとめ

Node.js v0.11.1は、V8エンジンの刷新やHTTPモジュールの整理が行われた、開発者にとって重要なステップとなるリリースです。

64ビット版Windowsでの動作制限があるものの、最新の機能をテストしたい開発者にとっては見逃せないアップデートと言えるでしょう。

不安定版であることを十分に理解した上で、次期安定版に向けた検証作業に活用してください。